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    Categories: 人生

「地獄を見つめて生きるより希望を追って死にたい」それが俺の末期・・・

 

地獄を見つめて生きるより 希望を追って死にたい そう望む・・・それが人間の末期・・・

これは福本伸行の漫画「銀と金」に登場する「誠京」という一大コンツェルンの会長「蔵前仁」が、対戦相手の西条という若者の心理を表した言葉です。

蔵前という人間はカイジでいうところの、帝愛グループの会長をイメージしてもらうとわかりやすいです。

蔵前と西条という若者は麻雀対決をします。もちろん福本伸行漫画なので普通の麻雀ではありません。詳しいルール説明は省きますが、簡単に説明すると半荘1回(1ゲーム)で3億円近く負ける麻雀です(笑)

そんな西条がすでに負け続けすでに22億円が溶けている状況で、目がうつろになっていました(そりゃなるよね笑)。そんな中ついに逆転できるような大物手が入り上がろうとして、森田哲雄(主人公)のアドバイスも受け入れずに危険な牌をきってしまいます。

結果、それは蔵前の当たり牌で彼は27億円もの負債を背負わされて勝負が決しました。

 

 

人はギリギリせっぱつまってくると無為に耐えられないもの

西条が破れた後、その場にいた森田に蔵前は西条の心理を解説します。

人はギリギリせっぱつまってくると無為に耐えられないものなんだ

ここまで築いた手牌を壊していく その行為に耐えられない

そして勇気を出す 今までの人生で使ったことのない勇気をな・・・

これは西条がおりられなかった理由を物語っています。麻雀を打つ方ならわかりやすい心理解説ですよね。私もこの西条の心理は痛いほど分かります。

あと一歩で上がれると思ったときに、それまで自分がつくりあげた手牌を崩すなどということは正直できません。そこで「勇気」という名を借りた「無謀」な一手を打ってしまうのです。

 

地獄を見つめて生きるより 希望を追って死にたい

そして続けて蔵前は冒頭で書いた言葉を述べます。

地獄を見つめて生きるより 希望を追って死にたい そう望む・・・それが人間の末期・・・

これは人間の本質を突いた言葉だと思います。

地獄のような現実よりも、希望を持った未来を夢見たいというのは誰しもが思うことじゃないでしょうか?

本当に福本伸行という漫画家このような、人間の本質を解き明かすようなセリフを書かせたら日本一ですね。

 

そしてこの記事のタイトルは

「地獄を見つめて生きるより希望を追って死にたい」それが俺の末期・・・

若干違うところがあるのがお分かりいただけましたか?そうです「人間」→「俺」になっています(笑)

 

そうなんです。この蔵前のセリフは西条ではなく私に言われてる気がしているのです。

私にとって何の夢も希望も、やりたいことも、目標もないまま普通のサラリーマンとして生きていくという現実はまさに地獄でした。

そんな地獄から脱出するために「ブログで飯を食う」という希望を追って30才を前にして会社を辞めました。そして今無職になってブログを書いています。

今の私の行動はもしかしてこの西条の行為と同じではないか?もしかしたらこの決断は「勇気」ではなく「無謀」だったのでは・・・などと考えています。

そんなことを考え不安な気持ちになったりだいぶ情緒不安定ではありますが(笑)でも

やるしかありません!書くしかありません!

「ブログで飯を食う」というのは、私の夢であり目標であり、現時点での生きてる唯一の希望なのですから。

自分の決断が「人間の末期」にならないことを祈って…

 

まこちゃん: